従来の検査工程において、特性検査のためにオシロスコープ等の汎用計測器にて計測した 波形を目視や手動によるカーソル読み込みにより判定を行っていた場合、インタフェース経由で測定データをPCに転送したり、 安価なA/D変換モジュールに置き換え、専用の解析ソフトウエア(バーチャル計測器)にて波形解析及び判定を行う事により 検査の大幅な時間短縮によりコストダウンを見込む事が出来ます。
例えば単純なゲージ読み取り作業(高さ測定等)を目視により行い結果をメモした後、エクセル等 スプレッドシートに入力して品質管理を行う様な場合、ゲージから出力されるアナログ出力を数万円 程度の安価なUSB接続したA/D変換装置で読み取りファイル記録する様なソフトウエアは非常に 低価格で実現可能であるにも関わらず、現在の作業工数を数百分の一以下にする事も可能です。
以下にこれまで、作成したアプリケーション例を挙げて実現可能な技術を紹介します。
精密ステージ等を制御してメカニカルな特性検査を行う事が出来ます。上記のソフトウエアはターンテーブル上に載せたディスクを回転させ、変位計からの信号を収録する事により面振れ特性を計測します。
画像処理によりキャプチャした画像の中から必要な情報を読み取りとる事が出来ます。上記の例では、ガラスに記録された微小範囲のチャートを拡大撮影して位置情報を読み取り精度の高い位置調整を行う事が可能です。
カーナビやスマートフォンに内臓される様なGPSモジュールの計測データをカメラや他のセンサーデータと共に記録してインターネット上の地図情報にマッピングする事が可能です。
上記のアプリケーションは車載した魚眼レンズ付きのビデオカメラ映像をGPSデータと共に記録を行った後、ビデオ再生時に地図上のどの位置の映像なのかが確認する事が出来ます。ビデオは360度の画像情報を記録するので、前方だけでなく任意の方向を確認出来ます。(上記の画面では記録ポイントは河川を渡る橋上である事が確認出来ます)
ウェアラブルと呼ばれる小型で安価な生体センサーが世の中に出回るようになって来ました。これらは記録を行うだけでは意味が無く、非常に膨大な計測データの中から注目すべきデータを抽出する必要があります。上記のアプリケーションは最大で24時間記録された心拍波形の中から不整脈を検出して分類します。
また、心拍のゆらぎから自律神経活動の変化も解析する事が出来ます。
解析された情報は項目ごとに分類され診断の効率化が見込めます。
生体情報回生は上記の例の他、脳波等の記録ソフトウエアの実績もあります。
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